大島紬について
大島紬とは
鹿児島県を代表する伝統工芸品の織物である「大島紬」は絹100%で作られており、糸を先に染める「先染め」で経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に浮き沈みさせて織り上げる「平織り(ひらおり)」という手法で作られているため裏表がないのが特徴です。
鹿児島県で作られる伝統工芸品「本場大島紬」には、「本場奄美大島紬」と「本場大島紬」の2種類の大島紬が存在します。
本場奄美大島紬は、奄美群島内の本場奄美大島紬協同組合の組合員が生産された伝統工芸品「本場大島紬」を指します。
〔本場奄美大島紬の定義〕
1.絹100%である
2.先染め手織りである
3.平織りである
4.締め機で手作業により経(たて)・緯(よこ)絣の加工をしたものである
5.手織りで経(たて)・緯(よこ)絣を合わせて織り上げたものである
引用元 本場奄美大島紬協同組合ホームページより
一方、本場大島紬は鹿児島産地と都城産地の2ヵ所で生産された伝統工芸品「本場大島紬」のことです。本場大島紬においては、機械で織る「機械織り」も定義として認めていることが本場奄美大島紬と違う部分です。
また、それぞれの織物には厳しい検査を経て証明証が発行されますが、本場奄美大島紬には「地球印」で本場大島紬には「日本旗印」が施されています。
〔本場奄美大島紬の証明〕
〔本場大島紬の証明〕